
ビ-トルズ
ビートルズ

ポップにハードに時代を疾走し、メディア芸術の頂点を極めた港町の“チンピラ”たち――THE BEATLES.伝説の'60年代を、ポスト・モラトリアムに向けて読み直す。――The rest it up to you.
「オーディションに受かったかな」――「レット・イツト・ビー」の最後で、ビートルズが《ゲット・バック》を歌った後、ジョンは「オーディションに受かったかな」と言って周囲を笑わせているが、経営者が本社ビル屋上でコンサートをやるという図式そのものが、プレイイング・マネイジメントのあり方を示している。しかし、彼らの場合は、器の方が不安定で、それ以上の中身を盛り込むことができなかった。その意味では、ビートルズは、あの屋上のオーディションに落ちたのである。――本書より
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目次
不幸な不幸なジョン/ロックという自己慰安
三分間の隙間/「もう一人のビートル」たちの手へ
四角い愛のルール/「電車ごっこ」の時代
アメリカ上陸/殺意を引き受けるヒーローたち
武道館のビートルズ/〈ながら〉族の自由
●プレイ・バックはできない
〈イムジン河〉事件/屋根の上のモダーンが終わる
世界に小便ひっかけ/それは少女のような無邪気さで
ドキュメント〈レット・イット・ビー〉/1980年12月8日
●ビー卜ルズを知らない子どもたちへ
ビデオ・プレイイング・マネイジメント/これで本当におしまいです。あとは、
書誌情報
紙版
発売日
1987年04月16日
ISBN
9784061488519
判型
新書
価格
定価:748円(本体680円)
通巻番号
851
ページ数
242ページ
シリーズ
講談社現代新書