企業数字を読む

企業数字を読む

キギョウスウジヲヨム

講談社現代新書

バランスシートは企業のカルテ。不良在庫や借入金の数値から倒産の危機が読める。平均年齢や研究費から優良会社への転換は、おもしろいいほどみえてくる。デジタルな情報にアナログの分析を加えた、企業の栄枯盛衰を続む1冊。

会社の力を読む――会社のバランスシートは経営者の経営成績であり、経営の結果をあらわしているが、それは将来への橋わたしの意味ももっている。経営方針によって、バランスシートはよくも悪くもなる。大切なのは経営者の経営方針が過去においてどのようであり、将来どのような方向を指向しているかを、バランスシートでしっかり読みとることである。今日設立された小規模の中小企業が、10年後20年後に立派な上場会社になる例は多々ある。典型的な例は本田技研、ソニーなどにみることができる。会社の成長は10年単位でみると、想像を越えるものがある。その一方で名門といわれた古い伝統を特つ会社が舞台から消えてゆくのも事実である。消えてゆく会社は、世の中の変化に適応カを欠き、適者生存の原理によって淘汰されたもので、ここでも生物界における厳しい現実が経済社会にも適用されているのをみることができる。――本書より


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目次

●会社の健康診断
●会社の体型をみる
●会社の栄養状態をみる
投下資本と利益……設備投資のツケ……向上のための処方箋
●会社に活力があるか
会社にぜい肉はないか……利益と回転率の関係……むだのない経営
●会杜の頭脳は冴えているか
会杜は人で勝負する……平均年齢は30歳がポイント……能力をフル活用する条件
●会社の生命力をみる
商品のライフサイクル……組織か人か……倒産を予測する
●会社の判断はトータルで

書誌情報

紙版

発売日

1987年06月17日

ISBN

9784061488588

判型

新書

価格

定価:726円(本体660円)

通巻番号

858

ページ数

234ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介