敬語を使いこなす

敬語を使いこなす

ケイゴヲツカイコナス

講談社現代新書

学生が先生に、部下が上司に、受付嬢が来客に……それぞれの場面と人間関係に応じて、適切で正しい敬語を使いわけるのはむずかしい。尊敬語・謙譲語・丁寧語など敬語の基本的な役割と、場面ごとの使い方のルールを豊富な用例によって解説した最適の日本語ガイド。

敬語と人間関係――敬語というものは、話し手、聞き手、それに必要なら話題になるものの上下関係で使い方が決まるものです。上下関係というものは、特に下の者からすると親しさとは無縁のものです。すなわち、敬語は親疎の関係で言えば、疎のとき生ずるものです。よそよそむしい関係のとき、ということになります。これは、日本語では初めは敬語を使って話していたのが、だんだん親しくなると友人づきあいのざっくばらんな会話になることからもわかるでしょう。夫婦げんかの際には、ことば使いがことさら丁寧になることもあります。数語はまた「敬遠」ということと関係が深いのです。――本書より


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目次

●まちがいやすい敬語
敬語テスト50問
●日本語のなかの敬語
敬語の移り変り/方言と敬語
●敬語についてのきまり
尊敬語と謙譲語/接辞を使った敬語/場面別の敬語の使い方
●ビジネス現場の敬語
接客の際の敬語/文書・手紙の敬語/電話のマナーと敬語
●これからの敬語

書誌情報

紙版

発売日

1987年09月16日

ISBN

9784061488687

判型

新書

価格

定価:792円(本体720円)

通巻番号

868

ページ数

210ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介