
企業のパラダイム変革
キギョウノパラダイムヘンカク

ゆさぶり、知の共有、トップとミドルの提携など、常識をくつがえす、戦略創造の方法は?企業繁栄のための必要な条件を求め、パラダイムを転換し、変革への道を探る。組織活性化の方法論、運動論を豊富な実例をとおし語る意欲作。
変化の渦をつくる――パラダイム革新に成功した企業を見ていると、変化の渦、流れが非常にうまくつくりだされていることに、気づく。シャープでは、差別化の範例としての734 プロジェクトの成功につづいて、ニューライフ商品戦略、ニュービジネス商品戦略などの変化が起こり、その変化を拡大再生産するようなビジョンがつくりだされた。そのような渦、流れをつくるには、入びとを動かす、人びとの感情に働きかける、ということが必要である。汚いことばを使えば、変化をあおることが必要なのである。そのためには、通常の経営管理論というよりも、むしろ運動論ともいうべき発想が要求される。企業のなかにダイナミックな流れをつくる、運動論が必要なのである。――本書より
- 前巻
- 次巻
目次
●戦略創造の方法
常識をくつがえす……先見力より変革力
●革新は辺境から
●企業のパラダイム
事業のイメージを表現……情報のフィルター……知の共有
●パラダイム転換の難しさ
市場の弁証法……社内状況の難関……障害の認識
●パラダイム転換
変化の種……ゆさぶり……トップとミドルの連携
●範例の創造――企業の認識論
●流れをつくる――企業の運動論
書誌情報
紙版
発売日
1988年03月17日
ISBN
9784061488908
判型
新書
価格
定価:748円(本体680円)
通巻番号
890
ページ数
258ページ
シリーズ
講談社現代新書