集中力

集中力

シュウチュウリョク

講談社現代新書

実力以上のパワーを生む集中力に秘密とはなにか?脳や神経のメカニズム、天才たちの努力、心理的に安定した環境の創造など――。豊富なエピソードをまじえ、だれにでも備わるこの不思議な力を存分に発揮させる方法を追究する。

天才と集中力――万有引力を発見したアイザック・ニュートンは、どのようにして偉大な研究を完成させたのかという質問に対して、「わたしは、ほかの何事も考えなかったからだ」と答えている。そして研究に夢中になったニュートンが、卵のかわりに時計をゆでてしまったという話も有名である。彼等天才たちに偉業をなし遂げさせたものは、ほかならぬ、このような極度の集中力であったことは否定できない。しかし、集中力は何も天才だけに備わっているもの、特定の選ばれた人のみに与えられたものではない。人間なら誰にでも備わっている一般的な力である。問題はそれをいかに養うか、発揮するかであろう。そのためには集中力の正体をよく知らねばならない。――本書より


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目次

●知的好奇心がもつ力
●集中力のメカニズム
●集中時の脳と神経
●「気がのらない」と「気がちる」
●「疲れる」と「飽きる」
●心理的条件をととのえる
●記憶の構造
●集中力を養う
●環境条件をととのえる
●自己をコントロールする

書誌情報

紙版

発売日

1988年04月18日

ISBN

9784061488953

判型

新書

価格

定価:748円(本体680円)

通巻番号

895

ページ数

206ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介