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ユングの性格分析
ユングノセイカクブンセキ
- 著: 秋山 さと子

男の思考型、女の感情型。新入類には直観型、感覚型が目立つ。外向・内向の心の構えに思考・感情・直観・感覚を組み合わせたユングの理念型を紹介し、自己分析の指針を示す。
心の二つの態度――ユングによれば、内気で閉鎖的な人は、内向型で、客体を無視する態度をとる。彼がいつも考えているのは、結局のところ客体からリビドーを奪いとることであって、まるで客体が優位に立つことを防がなければならないかのようである。それとは逆に、愛想がよく陽気な人は、外向型で、客体に対して積極的な態度をとる。彼は客体の意義を高く評価しているので、自分の注意をいつも客体に向け、それと関係づける。もしこれが意識的な意図で選ばれた方向であり、行為だとすれば、内向、外向というような対立がこれほど普遍的にみられることはないだろう。(略)しかし、実際には、これらの二つの性格は、ばらばらに分布していて、同じ環境にあり、同じ親に育てられた兄弟姉妹の中でも、ある子どもは内向的であり、別の子どもは外向的である。――本書より
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目次
●個性と性格
外向的態度と内向的態度
●対の心理学
●「タイプ論」の理論と構成
外向的思考――ねばならない型
内向的非合理―イメージ展開型
●子どもの性格
●女性の性格・男性の性格
●「新人類」と「旧人類」
感覚と直感の時代
●自分とはなにか
書誌情報
紙版
発売日
1988年09月16日
ISBN
9784061489141
判型
新書
価格
定価:792円(本体720円)
通巻番号
914
ページ数
208ページ
シリーズ
講談社現代新書