
大陸国家の夢 新書アメリカ合衆国史(1)
タイリクコッカノユメシンショアメリカガッシュウコクシ

超大国の礎はどのように築かれたのか?モザイックな植民地時代から、独立革命をへて民主国家の建設、そして資本主義体制への途をひらく、凄絶な南北戦争――。アメリカ創世の物語を骨太に描き出す。 南北戦争の戦利品――リンカン亡きあとの共和党の課題は、南部脱退という、いわばどさくさの非常時に獲得したこれらの戦利品と、戦時権力によって築き上げた党組織を、いかに守り通すかにあった。解放された黒人の処遇は、南部に政治改革を強要する共和党急進派と、戦後連邦に復帰してくる南部白人と、裸一貫で解放された黒人たちとの、三つどもえの戦いの中で決定されることになる。黒人にとってはこれからが正念場であった。――本書より
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目次
●植民地建設 さまよえる人々ピルグリム/フィリップ王の蜂起とイロクォイ帝国 ●アメリカ独立革命 「有益なる怠慢」の終焉/借金をめぐる攻防 ●世界革命の中の国家建設 フェデラリストとリパブリカン/ジェファソンの「自由の帝国」 ●大陸国家の建設と工業化 ●アメリカ社会の形成 父と子――「選択革命」/第二次大覚醒運動 ●南北戦争と奴隷解放 「血ぬられたカンザス」/リンカン登場
書誌情報
紙版
発売日
1988年12月15日
ISBN
9784061489295
判型
新書
価格
定価:694円(本体631円)
通巻番号
929
ページ数
220ページ
シリーズ
講談社現代新書