
シャ-ロック・ホ-ムズの履歴書
シャーロック・ホームズノリレキショ

名探偵ホームズはどこに生まれ今どこにいるのか。コカインを愛し、独身主義を通し、独特の犯罪美学を持つ偏屈探偵。絶頂期ロンドンに舞台を得たホームズの素顔を解読。
ウイスキーのソーダ割り――ホームズは「孤独な自転車乗り」事件(1895年4月)のさい、自分の代わりに事件現場に派遣したワトソンが気の利いた情報を集めてこられなかったと、不満をあからさまにロにしたので、さすがのワトソンもむっとして「それでは僕は一体どうしたらよかったと君は言うつもりなんだ」と突っかかったところ、ホームズは「君は現場から最も近くにあるパブに行くべきだったんだよ。パブというのはその近在のゴシップの集まる巣みたいなものさ。そこではパブの主人から皿洗いの女中にいたるまで、どこの誰のことでも、何のことでも教えてくれるものさ」といった――本書より
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目次
●ホームズは生きている!
135歳の誕生日
●ヴィクトリア時代のロンドン
●私立諮問探偵ホームズの登場
●ホームズとワトソンの生活
ホームズの奇行に泣くワトソン
●大英帝国の警察制度とスコットランド・ヤード
●ホームズとワトソンの活躍
●宿命の対決――ライヘンバッハの滝
●ホームズの前に現れた女性たち
●ホームズの生みの親、コナン・ドイル
書誌情報
紙版
発売日
1989年04月20日
ISBN
9784061489448
判型
新書
価格
定価:704円(本体640円)
通巻番号
944
ページ数
206ページ
シリーズ
講談社現代新書