はじめてのオペラ

はじめてのオペラ

ハジメテノオペラ

講談社現代新書

ウィーンミラノにパリ、ニューヨーク。世界中のオペラ劇場を股にかけ、魅惑のアリアにブラボーする。四夜続けて、「ニーベルンクの指環」。スペクタルなら「アイーダ」。作品、歴史から歌手、劇場まで、“いけない楽しみ”オペラの全て、こっそり、あなたに教えます。

オペラは危険だ――江戸のころには芝居見物して切腹させられた武士がいたというが、いまオペラを聴いて命にかかわることはない。誰からも責められない。それどころか、まだ成人にも達していない女の子がオペラを好んだとしても、世間は大目に見ている。これは多分、オペラがいけない楽しみであると、まだ知られていないからではないか。少なくとも、私の両親には知られていなかった。「今度外国からオペラが来るんだけど……」と頼めば、ちゃんと小遣いを引き出せた……「マリファナを手に入れるので援助を……」というわけにはいかなかった。どちらが危ないかは、いまならはっきり言える。オペラだ。――本書より


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目次

●オペラの作法
●オペラへ行く正しい服装
●アリアの魅力
●カルメンは知的か?
●王子はいつもテノールで歌う
●プリマドンナに体重制限はない
●オペラの歴史
●オペラ三昧世界旅行
●オペラは「演出の時代」
●客も表現者だ
●オペラ的食事

書誌情報

紙版

発売日

1989年09月14日

ISBN

9784061489677

判型

新書

価格

定価:726円(本体660円)

通巻番号

967

ページ数

210ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介