弁護士“法の現場”の仕事人たち

弁護士“法の現場”の仕事人たち

ベンゴシホウノゲンバノシゴトニンタチ

講談社現代新書

金銭上のトラブル、借地・借家をめぐる争い、離婚、相続問題から、刑事事件や公害訴訟まで……。市民生活のなかで、弁護士の介助を必要とする法律上の紛争が、ますます増えてきている。弁護士を依頼するにはどうするか? 法的トラブルはどのように解決されるのか? 弁護士の多彩な活動ぶりと、知られざる日本の法曹界の実態を描いた現場リポート。

弁護士のイメージ――弁護士が仕事の依頼を受けるのは、紛争の一方当事者からである。依頼した側からすれば、弁護士が依頼者の利益のために辣腕(らつわん)を振るって相手をやっつけてくれれば、その弁護士は頼もしい正義の見方ということになるであろう。他方、相手方からすれば、その弁護士は憎き敵の見方である。とりわけ自分の側に理があると思っているような場合には、その弁護士は不当な要求をしている敵を助けるために、金で雇われている“悪徳弁護士”であり、許せないということになるであろう。だから世の中には、弁護士に助けてもらって感謝している人もいれば、逆に紛争の相手方に悪い弁護士がつき、へんな知恵をつけられ、ひどいめにあったという思いをしている人もいるであろう。――本書より


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目次

●ある法律事務所の一週間
●弁護士資格を取得するには?
●「弁護士会」のしくみと役割
●脅かされる裁判の独立
●「陪審裁判」は是か非か
●弁護士を依頼するには?
●弁護士費用にいくらかかるか
●弁護士活動のケース・スタディ
 悪質な高利賃との闘い/離婚後の子供の奪い合い/遺言書をめぐるトラブル……

書誌情報

紙版

発売日

1989年12月18日

ISBN

9784061489783

判型

新書

価格

定価:694円(本体631円)

通巻番号

978

ページ数

210ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介