英語表現のトレーニング―ポライト・イングリッシュのすすめ

英語表現のトレーニング―ポライト・イングリッシュのすすめ

エイゴヒョウゲンノトレーニングポライト・イングリッシュノススメ

講談社現代新書

妻に……Could I have another bowl of rice ?……おかわりをいただけませんか? 洗練された英語への“隠し味”は、politeness。ソフトな自己主張や依頼のしかた、タブー語の婉曲表現など、円滑な人間関係のためのストラテジー。

英語版「つまらないものですが……」――日本と違って、他家を訪問するとき手土産を持参しなくてもよいのが米国流のマナーとは聴きましたが、それでもワイン1本とか、チョコレートの小箱とか、ちょっとしたものをお持ちくださる方もありました。Here's little something for you.(ささやかなものですが……)This is just a small gift.(ちょっとしたものですが……)客たちのa little somethingやa small giftの使い方は、日本語の「つまらないものですが……」のような過度のへりくだりを感じさせず、自然でした。なるほど、アメリカ人はself-deprecation(自己卑下)はしないけれども、modesty(慎み深さ)は心情として持ち合わせており、それをことばではこのように表現するのだなと、私はこの“発見”をmental node(心のメモ)に書きとめました。――本書より


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目次

●敬語は日本語だけのものではない
●Will you~?とCan you~?の違い
●英語にもある“女ことば”
●I want~よりI'd like~で
●あらたまったアドバイス・提案
●Let's~を使いすぎていませんか?
●会議を進める/Weを使って参加意識を
●Not reallyで拒否を小出しに
●下手な苦情は犬も食わぬ
●“お詫びの強調表現”とは?
●退職勧告の実例
●ためらいのフレーズ
●語順はいつもyou and I
●平等のため、politenessのため

書誌情報

紙版

発売日

1990年04月17日

ISBN

9784061489943

判型

新書

価格

定価:726円(本体660円)

通巻番号

994

ページ数

200ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介