
旧約聖書の智慧
キュウヤクセイセイショノチエ
- 著: ピ-タ-・ミルワ-ド ,
- 訳: 別宮 貞徳 ,
- 装丁: 杉浦 康平 ,
- 装丁: 谷村 彰彦

知識の木の実を食べて永遠の幸福の園を追われたアダムとエバ。以来人間は神の大いなる意図を見失ったまま長い苦難の途上にある。救済はどこにあるのか。いかに祈るのか。豊かな想像力が生んだ旧約の智慧を読む。
律法とはなにか――エジプトから脱出してくるクライマックスで、聖なるシナイ山にたどり着いたとき、モーセは神と会うためにシナイ山の頂に呼びだされる。ここで十戒という形の「おきて」を神から授かる。そしてこの法律に基づいてそれ以降、国を治めるのである。もちろん、ほかにもっと詳しい法律が、実際の政治や、司法、宗教儀式に関して制定されている。しかし十戒は、道徳律の神髄で、モーセの法の中心をなす。二枚の石板に彫られ、一つは神に関するもの、もう一方は隣人に関するもので、契約の櫃(ひつ)に入れられ、至聖所に納められている。後にイエスが、これを、誰よりもまず神を愛すること、そしてわが身のように隣人を愛することという二つのおきてにまとめた。――本書より
- 前巻
- 次巻
目次
●世界はいかにして始まったか
●人間はいかにして始まったか
●なぜ神はひとりの男を選んだのか
●律法とはなにか
●なぜ罪なきものが虐げられるのか
●神はいつわれわれを救いにくるのか
●ユダヤ人とはなにか
●聖書とはなにか
●光の創造
●神のファンタジア
●美しい愛の母
●新しい天、新しい地
書誌情報
紙版
発売日
1990年09月17日
ISBN
9784061490215
判型
新書
価格
定価:704円(本体640円)
通巻番号
1021
ページ数
200ページ
シリーズ
講談社現代新書