
自由の悲劇 未来に何があるか
ジユウノヒゲキミライニナニガアルカ

民衆のやみがたい「自由」への渇望が引き起こしたソ連・東欧圏社会の解体。開かれすぎた「自由」がもたらす病理に悩む西側先進諸国。はたして自由とは何か?逆説と不毛をはらむ現実を鋭く抉りだす。
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目次
●自由の衝撃
自由を知らざる者の幸福
自由主義社会の新しい不自由
●自由の混沌(カオス)
融通のきかない原則尊重主義
「神の死」とヨーロッパの解体
●自由の教義(ドグマ)
壁にぶつかったアメリカの「自由」
ロマン主義的「精神の王国」ドイツ
●自由の砂漠
無国籍型自由人の自己欺瞞
「語るべき時」と「黙すべき時」とを知れ
書誌情報
紙版
発売日
1990年10月17日
ISBN
9784061490246
判型
新書
価格
定価:694円(本体631円)
通巻番号
1024
ページ数
242ページ
シリーズ
講談社現代新書