
「気」の不思議
キノフシギソノゲンリュウヲサカノボル

人体に秘められた不思議な力。大自然と宇宙を動かすミラクル・パワー。不可視の生命エネルギーとしての「気」の謎を、中国五千年の歴史のなかに渉猟する。
気功師の脳波の謎――ベテランの気功師が目をとじ、安静にした状態では、α波の振幅がきわめて小さい。それは一般の人にくらべて、2分の1以下であり、いわゆる脳死にちかい状態である。しかも気功師の場合、脳波の部分をトポグラフィでみると、α波は前頭部に多くあらわれているが、一般の人は後頭部にしかない。一般の人の前頭葉にα波がでれば、それはボケの前兆を意味している。気功師はもちろん脳死状態にあるわけでもなく、ボケがはじまっているわけでもないのだが、脳波の状態でみるかぎり、一般人とは大きく異なっていることがわかる。――本書より
- 前巻
- 次巻
目次
●人体の可能性を秘める「気」
「気」のスーパーパワー
●空前の気功ブームの到来
病院に設けられた「気功科」
●甲骨文字のなかの「気」
●認識されはじめた「気」
ツボ――「気」のポイントの発見
●「気」の認識の深化
経絡――「気」のシステム化
●養生法としての「気」
●医学理論にみる「気」
●需・道・仏教の「気」とその後
書誌情報
紙版
発売日
1991年06月17日
ISBN
9784061490567
判型
新書
価格
定価:726円(本体660円)
通巻番号
1056
ページ数
218ページ
シリーズ
講談社現代新書