はじめてのフランス語

はじめてのフランス語

ハジメテノフランスゴ

講談社現代新書

微妙な発音、独特な綴り、厄介な動詞変化、複合的な時制感覚……。フランス語のもつ「難しさ」を平易にときほぐす、入門第一歩。

母音(その1)[イ][エ][ア]――友人から聞いた話ですが、フランス滞在中にお嬢さん(小学校低学年)が、ある日学校から写真を持ち帰りました。生徒ひとりずつを撮った写真で、とても自然に微笑んでいます。……カメラマンの使ったテクニックは次のとおりです。生徒のひとりをカメラの前に立たせると、「お名前は?」と尋ねます。たとえば「ジャクリーヌ」と答えると、そこで「嘘だろう」と言います。当然、生徒は「本当よ」と答えます。ここのところの問答は、フランス語では《C’est pas vrai!(セパヴレ)》《Meis si!(メスイ)》となり、siのところで生徒が唇が左右につよく引かれ、シャッターが落ちるというわけです。例の「チーズ」と同じですね。大げさに言えば、耳まで裂けよというぐらいの気持ちで発音するのが、フランス語の[イ]なのです。――本書より


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目次

●hで始まる単語の読み方
●アンシェヌマン、リエゾン、エリズィオン
●文を組み立てる前に
●意味のずれ
●語彙をふやすには
●似て非なる友faux amis
●基本語の多い不規則動詞
●変化のパターンをとらえる
●さまざまな非人称表現
●便利なOn
●過去を表わす小道具
●代名動詞を好むフランス語
●過去のとらえ方の違い
●1週間は8日
●「枯葉」の条件法・接続法

書誌情報

紙版

発売日

1992年09月16日

ISBN

9784061491144

判型

新書

価格

定価:748円(本体680円)

通巻番号

1114

ページ数

200ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介