イメージ体験の心理学

イメージ体験の心理学

イメージタイケンノシンリガク

講談社現代新書

心身のうごきから思考・知覚にまで大きく関わるイメージ。その特徴と癒しの機能を解明。

からだの声を聞く――自分にとって不健康な習慣をやめられないのは、頭だけで無理やりやめようとするからである。不健康な習慣というものは、からだは嫌がっている。浅いレベルでは一見そうではないようでも、もう少し深いレベルでは嫌がっている(さらにいえば、やめている時からだは喜んでいる)。それを十分に感じられるようになれば、割合すんなりとやめられるものである。そして、イメージはからだの声を聞けるようになるための媒介として活用するのがよい。タバコを吸いたくなった時にせよ、太りそうなものを食べたくなった時にせよ、からだが嫌がっている感じを、イメージを使ってサッと感じるようにする。そうすると、スーッとそういう気持ちがうすらいでいくものである。――本書より


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目次

●イメージとは何か
 イメージの種類
●イメージ療法の実際
●イメージと心理療法
●イメージと自己治癒力
 イメージ内容とイメージの体験様式
 夢とイメージの治癒力
●壺イメージ法
●イメージ技法のさまざまな展開
●新たな治療の試み
●宗教的なものとイメージ
 臨死体験とイメージ体験

書誌情報

紙版

発売日

1992年09月16日

ISBN

9784061491175

判型

新書

価格

定価:748円(本体680円)

通巻番号

1117

ページ数

254ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介