英語小論文の書き方―英語のロジック・日本語のロジック

英語小論文の書き方―英語のロジック・日本語のロジック

エイゴショウロンブンノカキカタエイゴノロジック・ニホンゴノロジック

講談社現代新書

日本人が書く英文リポートやエッセイは、なぜ欧米人に理解されにくいのか。日本語と英語の言語感覚の差異、ロジックやレトリックの相違などを通して正確でわかりやすい英語文章の書き方を伝授する。 日本人の書いた英語リポートは“雲”――言語表現についての日本人の文化的伝統と西欧人のそれはかなり違う。これが違えば、日本語ではよいとみなされるエッセイなり小論文なりをそのまま英訳しても、それがそのまま英語としてのよい作品にならないことは明瞭であろう。たとえ直接英語で書いたとしても、それが英語の論理思考にのっとっていなければ、同じことである。1つずつのセンテンスが文法的に完全であることは、不完全な文を書くよりはずっとよい。だが、1つずつのセンテンスが正しいとしても、いくつか集まれば、英語的思考から見ると、「これは雲だ」というようなリポートに仕上がってしまう可能性……日本人にとって英語リポートを書くことの本当の怖しさは、この辺りにあるのである。――本書より


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目次

●なぜ日本人の英語リポートは理解されないのか ●日本人の書いたものはつかみどころのない雲 ●歴史に培われた欧米人の論理的思考 ●欧米では「書き手指向型」 ●欧米人がわかる英語エッセイとは ●心得ておきたい英語エッセイのセオリー ●正確に、手短かに、そして軽妙に ●相反する二つを盛り込む ●単語の使い方にも一工夫 ●アイディアをどう発展させるか ●思考の幅を広げるトレーニング ●アイディアのサイズ分け ●アイディアを図式化する ●アイディアを、どう“パラグラフ化”するか ●ペーパーを活かす小道具たち ●英語ペーパーQ&A

書誌情報

紙版

発売日

1992年11月17日

ISBN

9784061491229

判型

新書

価格

定価:704円(本体640円)

通巻番号

1122

ページ数

206ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介