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オスとメス=性の不思議
オストメス=セイノフシギ
- 著: 長谷川 真理子

誘惑するオス、選ぶメス。華やかで激しい性行動のメカニズムは何か? 性が生まれ、男女へと進化した15億年の壮大な性の歴史を展望する。
性はなぜ誕生したか――人間の男女の関係が、芸術の永遠のテーマの一つであるように、性にまつわる諸問題も、生物学の実に大きなテーマとなっています。いったい全体、性というややこしいものがなぜ出現したのかという根本的な問題は、いまだに現代生物学の謎の1つに数えられています。また生物の世界には、性はあっても雄と雌に別れていないものや、性転換するものなど、奇妙なものが数々あります。そして、いったん雄と雌に分かれたあとは、雄と雌は、決してどんなときも仲良く手に手を取って協力して生きていくものとはならなくなりました。……本書では、どのようないきさつで性というものがこの地球上に現れ、それが出現したあとには、雄と雌の間にどのような相互交渉が持たれるようになったのか、現代の進化生物学で知られているところのエッセンスをご紹介したいと思います。――本書より
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目次
●性はなぜ誕生したか
●バクテリアのセックス
●なぜ雄と雌しかいないのか
●生き物たちの奇妙な性
●雄なしで子どもをつくる方法
●雄の性的魅力
●なぜ雌どうしは闘わないのか
●他の雄を近づかせないために
●雌はどんな雄を選ぶのか
●雌雄から男女へ
●男はもともと浮気?
●どんな社会、どんな男女関係を築くべきか
書誌情報
紙版
発売日
1993年03月17日
ISBN
9784061491380
判型
新書
価格
定価:836円(本体760円)
通巻番号
1138
ページ数
254ページ
シリーズ
講談社現代新書