
英語表現をみがく<名詞編>
エイゴヒョウゲンヲミガクメイシヘン

最重要語の70%を占める名詞は、英語品詞の王。その誕生物語から、品位ある名詞とない名詞、単数と複数のふしぎ、英語と米語の差などまで。名詞をその基礎から理解し、英語感覚をみがく。
プリーズといいなさい──外国人の観光客や学生が“Victoria Station.”(ヴィクトリア駅)のように目的地だけを告げると、駅員が“Say please.”(プリーズといいなさい)と注文をつけるのを何回も耳にした。これは“Victoria Station please.”とていねいにいうべきだとの忠告なのである。……レストランで食事が終わり、飲み物を注文するときはどうか。客だからと横柄にかまえて、“Coffee.”(コーヒー)とか“Tea.”(’ティー)と名詞止めで注文するのは、英語の慣習にそぐわない。……この場合は下降よりも上昇調のイントネーションが好ましい。pleaseの1語を軽くそえるだけで、笑顔が返ってくるはずだ。──本書より
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目次
●名詞のなかの名詞
●名詞+pleaseは万能選手
●ヘップバーンの英語
●英語の年輪をたどる
●英語と米語の差をさぐる
●単数と複数のふしぎ
●「古池や」を英訳する
●名詞が示す出身階級
●犬にもUとノンUがある
●エリザベス女王の発音
●男性名詞と女性名詞はいま
●変身する固有名詞
●会話をはずませる3つの名詞
●忘れられないことば、It’s a pleasure.
書誌情報
紙版
発売日
1993年11月16日
ISBN
9784061491762
判型
新書
価格
定価:641円(本体583円)
通巻番号
1176
ページ数
208ページ
シリーズ
講談社現代新書