詩が生まれるとき 私の現代詩入門

詩が生まれるとき 私の現代詩入門

シガウマレルトキワタシノゲンダイシニュウモン

講談社現代新書

詩とは何か?詩を生みだす力とは何か?ヨーロッパや日本の代表的な詩人の作品に即しながら、詩のもつ魅力と魔力を語り、実作者としての体験も踏まえつつ、詩を読む愉しさ、詩を書く悦びの世界へと誘う。

驚きと発見──私は高校生の頃、はじめて合唱団に入って合唱を始めましたが、2部3部とパートがわかれていくとそこにハーモニーが生まれてきます。その時、なんだか自分が今までと違った、とても広い世界に躍りだしたような感じがしました。おそらく、この感じは、はじめて海に潜った時、また、スカイ・ダイビングで、何も身に着けず空中に浮いたとき、あ、こんな世界に自分は身を置いているのか、という驚きや発見があるのと同じでしょう。世界が新しくなってきたような気がする。詩がわかりはじめるということも、こういうことなのではないかと思っています。──本書より


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目次

●詩の誕生する場所
●詩とメッセージ
●詩とは人間のどんな営みか
●詩における真実
●詩と構造主義
●象徴主義(サンポリズム)の詩人たち
●日本の詩の美意識
●仮想現実の時代の言葉
●想像力のすみか
●詩は蘇るか

書誌情報

紙版

発売日

1994年03月16日

ISBN

9784061491960

判型

新書

価格

定価:641円(本体583円)

通巻番号

1196

ページ数

254ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介