カンヌ映画祭

カンヌ映画祭

カンヌエイガサイ

講談社現代新書

光あふれる南仏の海辺の町で国家的文化イベントとして展開されるシネマの祭典。50年になろうとするその歴史とスター・監督たちの素顔をいきいきとレポートする。

アート性と商業性のバランス──映画祭としての重要性の1つに、出品作品のアート性と商業性のバランスが挙げられる。映画祭自体、商業性があってこそ、これまでに発展したことは再認識する必要がある。このイベントは映画業界の人間を元来対象にしており、今もその基本方針に変わりはない。ただし、近年は一般観客へも門戸を開放しているが、その数は全体の参加者の1割にも満たない。ジャコブ総代表は、バランスの上では、やはりアート性の比重を高める必要性を強調した。質が映画祭の価値を決めるという基本認識に基づいていると言えよう。──本書より


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目次

●映画祭の誕生
●映画祭のしくみと賞
●メインとなる「本選」
●賞はどう決まるか──審査員と審査模様
●監督たちの志とエネルギー──「監督週間」
●新しい才能の発掘──「批評家週間」
●赤じゅうたん上のスペクタクル
●活発なビジネス活動──「見本市」
●世界中から取材陣
●影のグランプリ

書誌情報

紙版

発売日

1994年04月18日

ISBN

9784061491991

判型

新書

価格

定価:694円(本体631円)

通巻番号

1199

ページ数

238ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介