
ポスト不況の日本経済
ポストフキョウノニホンケイザイテイタイカラサイセイヘノコウズ

「平成不況」は、なぜ戦後最大級になったのか? この不況を経て日本経済はどう変わるのか? 徹底的な分析と総括の中から、再生への道筋を展望する。
「世紀末不況」を超えて――多少の景気変動が「薄明かり」をもたらしたとしても、戦後からの長い歩みのなかに位置づけるならば、日本経済はいま明らかに「谷底」にいる。だからこそ、いま求められているものは、この「世紀末不況」の徹底的な分析とその総括である。「21世紀」という視点に立って、いまなにが終り、なにが始まろうとしているのかを明らかにしておくことである。そして、見通しの利かないこの「谷底」から、日本経済の「未来」を見通す「論理」を、その「頂き」へいたる道筋を見つけ出すことである。――本書より
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目次
●消費を生み出さなかった投資
●限度を超えた多品種戦略
●独り歩きできなかった金融
●限界に達した国際的不均衡
●リトスラと「すみ分け型共生」への模索
●戦略としての価格破壊
●本格化したアジア戦略
●内需転換はなぜ失敗したか
●「分散・密着型経済」の構築を
●人間が「主役」の市場経済を
書誌情報
紙版
発売日
1994年07月18日
ISBN
9784061492127
判型
新書
価格
定価:694円(本体631円)
通巻番号
1212
ページ数
214ページ
シリーズ
講談社現代新書