「戦後補償」を考える

「戦後補償」を考える

センゴホショウヲカンガエル

講談社現代新書

朝鮮人・中国人の強制連行・強制労働、従軍慰安婦、占領下の住民虐殺など、戦争が生みだした悲劇の責任と、今なお未解決の補償問題を幅広い視野から考察する。

「戦後補償」とは――戦後50年になろうとしてる今、アジアの各地から日本政府、あるいは日本の企業に対して戦後補償の請求がなされている。住民虐殺、「従軍慰安婦」、強制連行・強制労働、軍票の被害など、その請求の内容はさまざまである。これらの請求に特徴的なことは、それが国家から国家に対してなされているのではなく、被害者本人あるいはその遺族から、直接、日本政府あるいは日本の企業に対してなされていることである。――本書より


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目次

●15年戦争(アジア・太平洋戦争)の経過
●戦時下の日本がやったこと
 南京大虐殺事件/平頂山虐殺事件/
 シンガポールの華人大虐殺事件/
 捕虜の強制労働と「ロームシャ」/
 「従軍慰安婦」をめぐって/「七三一部隊」の疑惑/
 朝鮮人・中国人の強制連行・強制労働/「軍票」問題
●戦後処理と賠償・補償問題
 諸外国との比較/ドイツ企業のあり方
●戦後補償の核心と歴史認識

書誌情報

紙版

発売日

1994年08月11日

ISBN

9784061492134

判型

新書

価格

定価:694円(本体631円)

通巻番号

1213

ページ数

214ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介