
日本的市場経済システム
ニホンテキシジョウケイザイシステムツヨミトヨワミノケンショウ
- 著: 鶴 光太郎

日本経済のあり方は、はたして特殊なのだろうか。バブルが去り、日米構造協議等で市場の閉鎖性を指摘される今、企業と株主、債権者、労働者、政府、技術革新などとの関係から、最新理論を駆使してあらためて問い直す。
日本の市場経済システムの特徴――日本の場合、例えば、企業とメインバンクの組み合わせも変化しうるという意味で柔軟であり、親企業と部品企業の関係も、価格、品質、納期、技術力を選定基準として随時見直しが行われ、部品企業間の競走が促進されるようになっている。日本の市場システムの特徴は、「長期的・継続的・相対的取引」を基本として、「情報」「協調」「競争」「高成長」「不透明」といった5つのキーワードで説明することができる。――本書より
- 前巻
- 次巻
目次
●日本の市場経済システムをいかに捉えるか
●変わるコーポレート・ガバナンス
●株主による企業のコントロール機能
●変わる企業金融
●変わる雇用システム
●変わる生産系列と流通システム
●市場経済システムと技術革新
●変わる政府の役割
●独占禁止法による競争政策
●日本の市場経済システムの今後
書誌情報
紙版
発売日
1994年10月17日
ISBN
9784061492219
判型
新書
価格
定価:726円(本体660円)
通巻番号
1221
ページ数
220ページ
シリーズ
講談社現代新書