高齢社会・何がどう変わるか

高齢社会・何がどう変わるか

コウレイシャカイ・ナニガドウカワルカ

講談社現代新書

急テンポで進む高齢化は日本社会に何をもたらすか? 老人医療や介護、福祉や年金制度、老齢者の生きがいと社会的役割などの諸問題を、個人・家族・地域・企業の観点からとらえて、そのあるべき姿と対応策を考える。

高齢社会の到来――社会レベルの老化を「高齢化」とよぶことにすると、今日、成熟段階に至った社会のすべてが高齢化という大きな社会変動の渦中にあるといえる。高齢化が進行し、その頂点に近づくと「高齢社会」が誕生する。これは経済力が充実し、国民生活水準が向上した産業社会特有の社会形態である。特にこのような動向は、世界の先進国に共通にみられる歴史であり、20年遅れでアジア四小龍(台湾、香港、シンガポール、韓国)でも認められはじめた。また、社会主義市場経済を標榜する中国でも、「一人っ子政策」の結果、21世紀初頭には本格的な高齢社会の到来が予想されている。――本書より


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目次

●やってきた高齢社会
 個人の老化と社会の高齢化
 北欧の事例を安易に持ち込まない
 家族がもつ意味の問い直し
●高齢社会の個人と健康
●高齢社会の家族と福祉
●高齢社会の地域ときずな
●高齢社会の居住と参加
●高齢社会の企業と仕事
●高齢社会の基本政策

書誌情報

紙版

発売日

1995年01月17日

ISBN

9784061492363

判型

新書

価格

定価:704円(本体640円)

通巻番号

1236

ページ数

184ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介