
現代ドイツ史入門
ゲンダイドイツシニュウモンブンレツカラトウイツヘノゴジュウネン
- 著: ヴェルナ-・マ-ザ- ,
- 訳: 小林 正文

何がドイツを引き裂き、劇的に統合させたのか?米ソ英仏の反目と敵意の谷間で翻弄され続けた傷ついた大国ドイツ。日本未公開資料を駆使して描く激動の半世紀。
1990年10月3日、ドイツ統一──東ドイツの人民議会は1990年3月18日の初めての自由な選挙の結果、キリスト教民主同盟を中心とした保守連合「ドイツ連合」が得票率で48.15%、議席で193という大勝を博した。……予想を上回るキリスト教民主同盟の好成績は、豊かな西ドイツ経済に1日もはやく参加したいという東ドイツ市民の願望の表れだった。……1990年10月3日、ドイツ統一の日である。午前零時、ベルリンの国会議事堂まえは、この日を祝うために集まってきた人たちでごった返していた。分裂国家が生まれてから41年、統一がこのような形で実現しようとはだれが想像できただろうか。議事堂に集まった政治家も、前の広場で花火を打ち上げ、シャンパンのグラスをあげる市民も、多くの人々が涙をうかべていた。──本書より
- 前巻
- 次巻
目次
●ドイツ占領──分裂の原点
●ソ連の策謀
●二つのドイツ国家誕生
●フランスの横車
●失われた再統一の機会
●アデナウアーの強引な再軍備
●ベルリンの壁の建設
●ブラントと東方外交
●だれも予想しなかった転換
●統一の代価
書誌情報
紙版
発売日
1995年03月16日
ISBN
9784061492424
判型
新書
価格
定価:801円(本体728円)
通巻番号
1242
ページ数
222ページ
シリーズ
講談社現代新書