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ヒトラーとユダヤ人
ヒトラートユダヤジン
- 著: 大澤 武男

追放、大量虐殺、絶滅……ヒトラーの異常な反ユダヤ主義はいかに生まれ、実行されたのか。ウィーン、ミュンヘンでの青春期に芽ばえ、世界大戦への過程で極限に行きついた狂気の原因、推移を検証する。
《ユダヤ人絶滅》の予告へ――「水晶の夜」事件から絶滅の予告をするまでの3ヶ月間弱の間に、ヒトラーはその前触れとなるようないくつかの発言をしている。「もしドイツ帝国がいつか予期せぬ時に、外交上の紛争に直面するなら、われらもドイツにおいて、まず第1にユダヤ人に対し大がかりな責任追及をし、その精算をしなければならないことは当然である」「ユダヤ人問題は近いうちに解決するであろう」「私はユダヤ人をあるどこかの遠く離れた地に居住させることに賛成である」「われわれのところのユダヤ人は絶滅させられる」――本書より
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目次
●青少年時代の体験と傾倒
独自の反ユダヤ認識
●ミュンヘン時代
1920年8月13日の反ユダヤ演説
●政権獲得時代の対ユダヤ政策
追いつめられるユダヤ人
●排斥、追放と絶滅の予告
戦争計画とユダヤ人追放の決意
●最終解決への道
絶滅の組織化
書誌情報
紙版
発売日
1995年05月17日
ISBN
9784061492493
判型
新書
価格
定価:990円(本体900円)
通巻番号
1249
ページ数
254ページ
シリーズ
講談社現代新書