行革と規制緩和の経済学

行革と規制緩和の経済学

ギョウカクトキセイカンワノケイザイガク

講談社現代新書

国債残高200兆円。もはや日本財政は破綻した。きたるべき高齢化社会に向けて、何を改革すべきか。

新しい財政に向かって──21世紀を展望すると、わが国が直面せざるをえない高齢化、国際社会の中の責任、その中で国民生活の質を向上させ、将来により大きな可能性を拡大して行くための投資を行っていく必要がある。これは基本的には民間の経済力に依存するものだが、多くは財政に期待される役割である。言い替えれば国民はより大きな犠牲を覚悟しなければならない。社会主義は社会目的達成のために計画経済を導入したが、結局、角を矯めて牛を殺してしまった。ヨーロッパ各国も福祉社会という重税国家となって微妙な位置にある。後発国としての日本は同じ轍を踏まないように、積極的な改革によって時代に適合した財政制度を作って行くことが必要であり、財政から私益の追究を排除して行くことが求められる。──本書より


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目次

●破綻状態の日本財政
●行政改革と政府の役割
●公務員は多いのか
●財政規模制御の方法
●地方財政による財政規模のコントロール
●特殊法人改革
●規制緩和による経済活性化
●「良い」規制と「悪い」規制
●行政改革における政治家の役割
●予算は誰が策定すべきか

書誌情報

紙版

発売日

1995年08月10日

ISBN

9784061492660

判型

新書

価格

定価:726円(本体660円)

通巻番号

1266

ページ数

214ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介