
読む技法・書く技法
ヨムギホウ・カクギホウ
- 著: 島内 景二

よき読み手から、よき書き手をめざすための実践的ノウハウを伝授。
より速く、より深く、的確に本を読むにはどうするか。読書によって蓄積した知識・情報・素材などを文章表現にどう生かせばよいか。
「読み手」から「書き手」へ──主体的に読書するとは、陳腐な表現かもしれないけれども、「本を読みながら考える」、あるいは「考えながら本を読む」という姿勢のことである。この時に「考えた」ことを、読書が終了した時点でうまく集計して整理すれば、そのあとで自分なりの文章を執筆するのに十分な栄養源となるに違いない。読みながら考える姿勢は、読書している間中、読み手と書き手とが激しく格闘していることを示している。「読み手」から「書き手」への変貌は、じつは、そもそもの読書の段階から始まっているのだ。読むことは、絶えず「書く」ことと同時進行しなければならない。2つの行為は、二人三脚のような関係なのである。──本書より
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目次
●初級編・読む技法
キーワード読み/形式段落読み/待ち伏せ読み/戦線拡大読み/客観読み/深層読み
●上級編・書く技法
文章と素材
「構想メモ」と「具体例」の収集
読書メモの取り方
読書ノートを作る
読者ノートから文章を発想する
書誌情報
紙版
発売日
1995年08月10日
ISBN
9784061492684
判型
新書
価格
定価:694円(本体631円)
通巻番号
1268
ページ数
210ページ
シリーズ
講談社現代新書