
ホロコ-ストの罪と罰
ホロコーストノツミトバツドイツ・イスラエルカンケイシ
- 著: ミヒャエル・ヴォルフゾ-ン ,
- 訳: 雪山 伸一

ナチス・ドイツが、ユダヤ民族に対して犯した罪は永遠に続くのか。歴史的犯罪を軸に、緊張と波乱のなかで展開してきた両国の軌跡を問い直す。
「過去の克服」――当時すべてのドイツ人に罪があったわけでも、すべての日本人に罪があったわけでもありません。集団の罪というものは存在しないし、過去の罪あるいは苦しみは、決して世代を越えて相続されるものではありません。しかし同時に、歴史的賠償義務というものがつねに存在し、どの国民もこの義務から逃れることは――個人的にも集団的にも、道義的にも政治的にも経済的にも――できないのです。これが歴史的な診断です。この診断に対して、ドイツはある治療法を取ることに決めました。「過去の克服」と呼ばれる治療法です。――本書より
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目次
●ヒトラーがいなければイスラエルはなかった?
●ドイツ・ユダヤ・イスラエルにおける歴史政策の歩み
●ホロコーストとユダヤ人
●ホロコーストを通して世界を見る
●補償交渉というブーメラン
●ドイツとイスラエルの役割交換
●言葉をめぐる問題
●礎を置いた二人
●三角関係を証する
●変わったもの、変わらないもの
書誌情報
紙版
発売日
1995年09月18日
ISBN
9784061492714
判型
新書
価格
定価:748円(本体680円)
通巻番号
1271
ページ数
286ページ
シリーズ
講談社現代新書