どこでどう老いるか

どこでどう老いるか

ドコデドウオイルカイリョウトカイゴノゲンバカラ

講談社現代新書

「超高齢社会」の到来を目前にして、医療体制や介護・福祉の備えは万全か? 老人病院の現状、各種の施設や在宅介護の問題点を探り、老いの未来を展望する。

モデルなき時代――昔、時間がもっとゆるやかに流れていた頃、周囲に普通にみられた老いのモデルはごく自然であたりまえで、怖くも惨めでもなかった。大黒柱として生活を切り回していた働き盛りの頃の暮らしそのままに、少しずつゆっくりと時間が降り積もったというふうで、自分もこうして老いるのかと素直に受け入れられる姿であった。今、長寿時代の老いの様相は一変して、身近に見聞きする老いの姿は辛いものが多く、自分がどこでどう老いるのかが一向にみえてこない。どこでどう老いるか。私たちは自分でそれを決めなければならない。――本書より


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目次

●老人病院
 介護力強化病院/病院の選び方
●老人保健施設
 まるでリハビリホテル/自宅復帰率90%の秘密
●在宅介護
 「在宅」を支援する福祉サービス
●特別養護老人ホーム
 ほしかった医療と個室/くつろぎの小規模ホーム
●有料老人ホーム
 有料老人ホームへの期待と不安

書誌情報

紙版

発売日

1996年03月19日

ISBN

9784061492967

判型

新書

価格

定価:694円(本体631円)

通巻番号

1296

ページ数

216ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介