中国医学の健康術

中国医学の健康術

チュウゴクイガクノケンコウジュツ

講談社現代新書

体・心・病・治癒についての3000年に及ぶ知恵の結晶。五臓六腑を巡る気・血・津液のバランスの観点から、多様な現代病への対応策と心身の健康を保つ養生法とを説く。

「未病」という状態――中国医学には「未病」という考えがあります。気・血・津液という身体を構成している物質の量的な不足や流れの異常が、中国医学の診断法では認められるものの、未だ明らかな病気と認識される以前の状態ということです。別のいい方をすれば、食事や呼吸などさまざまな日常生活の中の摂生、つまり養生をすることで、これらの半病気的状態を脱却できる段階を未病というのです。一般のドックなどの検査では異常と認められないが、既に気・血・津液に何らかの異常が認められ、放置すれば重篤な疾病を引き起こす恐れがあると思われる人は、現代のようにストレスが多く、食生活で不摂生をする人が多い時代には、実際想像以上に多いものです。――本書より


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目次

●中国医学の「考え方」
 五臓の働きに相関関係
 体内の湿邪が病因として重要
 同じ病に異なる治療も
●中国医学の「治療法」
 かぜ(感冒)と花粉症
 ガンへの対応
●中国医学の「予防法」
 冷えとほてり
 下痢と便秘

書誌情報

紙版

発売日

1996年08月20日

ISBN

9784061493162

判型

新書

価格

定価:694円(本体631円)

通巻番号

1316

ページ数

204ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介