意識と存在の謎

意識と存在の謎

イシキトソンザイノナゾアルシュウキョウシャトノタイワ

講談社現代新書

1人1人が生きている、生かされているとはどういうことなのか。救いへの道を希求する思索の書。

意識の目覚め――意識とは何でしょうか。一般に言われているそれではなくて、一般に言われている無意識をもふくめた、意識のことですが。存在イコール意識という存在論と表裏をなす意識論における、それ。まず、誰にとってもわかる実例から入ってゆきます。生活の業務をしている時、どこか自分の奥から、ぽっと、その業務とはかならずしも関係なく、何かが湧きでてきて、それに留意していると、だんだんはっきりしてきます。普通は、はっきりしてくる前に、その時している業務の必要事のほうへ注意が戻るので、湧きでてきた何かは消えてしまう。そして、それが何であったかも、そんな発生のことも、すっかり忘れてしまう。――本書より


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目次

●第1部「出」てくる意識
●立ち昇る波動
●散遊・集合という現象
●生と死の間に何があるか
●根源識の意味
●第2部「入」ってゆく意識
●下降の道
●生きている、このいのち
●内なる「過越」
●救いと、神の在り処

書誌情報

紙版

発売日

1996年08月20日

ISBN

9784061493179

判型

新書

価格

定価:694円(本体631円)

通巻番号

1317

ページ数

198ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介