<非婚>のすすめ

<非婚>のすすめ

ヒコンノススメ

講談社現代新書

ポジティブ・シングルライフ。それは家庭からの解放という革命である。日本型恋愛の謎、税制・年金のカラクリを明かし、人生設計の見直しを迫る注目作。

はじめに――戦後の日本社会は、一定の年齢になれば、皆が結婚するということを前提に作られてきた。しかし、一生独身を通す人が増え、その前提が崩れれば……シングルライフを支えるために社会システムを積極的に直していかなければならない時代になってきているのではなかろうか。現在、日本の若い世代は……家族からの解放という新しい革命を起こそうとしている。むろん、それは人生のパートナーがいなくなるということを意味しない。パートナーはいつでも、何人いても構わないのである。ただそのパートナーが排他的で長期継続であることを要求する「家族」という存在ではなくなってくる……豊かになるということは、好きなように生きるということである。少なくとも、常に好きなように生きる選択肢を抱えている必要がある。そして、現在の社会の仕組みのなかで、それを実現するために一番確実な方法が、一生をシングルで通すことなのである。――本書より


  • 前巻
  • 次巻

目次

●「国策」につくられた戦後家族
●終身結婚制の終焉
●日本型恋愛と結婚の謎
●変貌する「愛の三角形」
●オンリーユー・フォーエバー症候群
●シングルライフの経済学
●税制・年金は専業主婦優遇か
●結婚・住宅・子育てのコスト
●非婚社会で何が起こるか
●少子化時代の発想転換

書誌情報

紙版

発売日

1997年01月20日

ISBN

9784061493384

判型

新書

価格

定価:770円(本体700円)

通巻番号

1338

ページ数

182ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介