カンブリア紀の怪物たち

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カンブリア紀の怪物たち

カンブリアキノカイブツタチ

講談社現代新書

【カンブリア紀への招待】――バージェス頁岩はありきたりの化石層ではない。
ここでは腐敗の過程が一時停止してしまっていて、古代の生命の豊富さをありのまま見ることができる。堅くて丈夫な骨格を持つ三葉虫や軟体動物ばかりか、全く骨格の無い軟組織だけから成る動物も遺されている。これらの驚くべき化石においては動物体の輪郭だけでなく時には腸や筋肉のような内部組織までもはっきりと眼にすることができるのだ。ちょうどガラパゴス島のダーウィンフィンチという鳥が「適応進化」の重要性発見の代名詞とされるように、あるいは、また、ショウジョウバエが分子生物学の発展のシンボルとなっているように、バージェス頁岩は、生命の歴史の研究に生涯を捧げる人々にとって、イコン(聖像)になりつつある――本書より


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目次

●「生命の歴史」の五大事件
●カンブリア紀への招待
●バージェス頁岩の発見
●ウォルコットの手柄
●タイムマシーンに乗って
●遊泳する生き物、浮遊する生き物
●新たなバージェス頁岩の探求
●バージェス頁岩の重要性
●門の起源
●別の世界

書誌情報

紙版

発売日

1997年03月19日

ISBN

9784061493438

判型

新書

価格

定価:1,034円(本体940円)

通巻番号

1343

ページ数

302ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介

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