
日本の安全保障
ニホンノアンゼンホショウ
- 著: 江畑 謙介

「周辺有事」とは何か。ガイドライン見直しの核心とは?アジア諸国の軍拡、沖縄の米軍基地問題、シーレーンの危機――冷戦後の新しい視点からリアルに論じつくす必読書!
イギリス軍を上回った自衛隊の軍事力――日本は日米防衛協力のための指針を見直してもなお、基本的には専守防衛であり、アジア・太平洋地域の平和と安定に対しては、間接的な貢献に止め、あくまでも盾としての役割に固執する方針を採っている。……それは、確かにアジア・太平洋地域においては、日本の軍事力に自分で足かせをかけるものとして、ほかの国からは歓迎されるものと言うこともできよう。日本人の多くは気づいていないが、すでに日本の自衛隊は世界でも有数の「軍事力」となっている。……ドル換算による防衛費は、明らかに米国に次ぐ世界第2位である。兵員の数は総兵力でイギリスを上回り、装備もほとんどの分野で英軍を上回っている。――本書より
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目次
●冷戦後の米世界戦略
●タンカー航路の危機
●東南アジアの海賊問題
●領土問題
●東アジアにおける3つの不安定要因
●もっとも危険なシナリオ
●在日米軍と米国から見た日米安全保障条約
●沖縄の戦略地理的価値
●日本の安全保障と日米安全保障条約
●イギリス軍を上回った自衛隊の軍事力
書誌情報
紙版
発売日
1997年10月20日
ISBN
9784061493759
判型
新書
価格
定価:726円(本体660円)
通巻番号
1375
ページ数
248ページ
シリーズ
講談社現代新書