
株式会社とは何か
カブシキガイシャトハナニカ
- 著: 友岡 賛

企業はもうけるために存在する。ならば、何がどこまで許されるのか。経営者の責任、株主の権利、日本企業の特殊性とは!?斬新な視点で「株式会社の掟」を問う必読の書!
企業形体の近代化プロセスの到達点――企業の目的はもうけを得ることにあって、したがって、企業形体の近代化プロセスは、いわば、より効率的にもうけを得ることのできる企業形体へのプロセス、としてみなすことができる。そうした企業形体の近代化、その要のひとつとなるのが、企業の継続化、である。株式会社に代表される近代、そして今日の企業は、いわば、継続的に事実をおこなうことによって効果的にもうけを得るための継続的な組織、として存在している。そしてまた、この企業の継続化は、企業の大規模化、と重なり合う。すなわち、企業の継続化、大規模化は、より効果的にもうけを得ることのできる企業形体への進化、である。そして、この継続化、大規模化にもっとも適したものとして考案された企業形体が、これすなわち株式会社である。――本書より
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目次
・企業は公器なのか
・日本固有の企業観
・「情報」という流行り言葉
・もうけるための約束事としての株式会社
・企業の大規模化と継続性
・南海バブル
・無限責任会社と有限責任会社
・株主の責任と株式会社
・株主代表訴訟
・債権者という存在
書誌情報
紙版
発売日
1998年01月20日
ISBN
9784061493889
判型
新書
価格
定価:726円(本体660円)
通巻番号
1388
ページ数
208ページ
シリーズ
講談社現代新書