デジタル産業革命

デジタル産業革命

デジタルサンギョウカクメイジョウヒンケイザイノシゴトリョク

講談社現代新書

モノとカネで世界が動く「商品経済」から、情報と人の情が地球を結ぶ「情品の時代」へ。ビジネスが変わる、人生が変わる!

「情品」とは何か――情報通信の革命的な進化によって、とても奇妙な、経験したことのない人間活動が始まっている。それは、かつて金銭を媒介として取り引きされていた情報やモノが、タダで、あるいはタダ同然で機能し、また取り引きされる現象である。金銭を媒介とするモノの取引は「商品経済」と呼ばれてきたが、金銭を媒介としないこの経済活動を「商品経済」と呼ぶわけにはいかない。そこで私は、この新しい経済活動を「情品経済」と名づけた。この現象が、情報の品の取引で目立っており、またその対価がカネではなく感謝や賞賛といった人の心、人の情で支払われることが多いことから、「情」の「品」としたのである。金銭を媒介としない、限りなくコストゼロで人がさまざまな活動を行える環境の登場は、個人が思いもかけない大きな社会的影響力を行使することにもつながっている。――本書より


  • 前巻
  • 次巻

目次

●デジタル商人へ
 新しい仕事力
●通信革命の魔術
●机上の大植民地
●金銭ぬきの経済
●紙を捨てた新聞
●家庭会社の誕生
 心の満足報酬
●不況脱出への道
 興せ環業革命

書誌情報

紙版

発売日

1998年10月20日

ISBN

9784061494268

判型

新書

価格

定価:704円(本体640円)

通巻番号

1426

ページ数

190ページ

シリーズ

講談社現代新書

初出

『現代』1998年1~4月号、同6~8月号の連載をもとに構成を変え、大幅に加筆

著者紹介