
利き酒入門
キキザケニュウモン
- 著: 重金 敦之

吟醸酒は燗の方がうまい?ウイスキーは水割りにすると味の違いがよくわかる?酒の本質を究め、食卓を10倍たのしむヒントを満載!
【国際化した日本の酒文化】――日本人が世界中の料理に興味を持ち、各国の料理を味わっているのと同じように、酒に対してもまた世界中のアルコールに興味と関心をいだいて口に入れている。結婚披露宴の席では、シャンパンで乾杯し、ビール、白ワインと赤ワイン、日本酒にウイスキーの水割りまで用意されている。……確かに昔は日本酒が、日本人に密着した酒であり、文化であったはずだ。……しかし現在、それほど日常の生活の中で重要な位置を占めているとは考えにくい。それでは、ウイスキーやワインについて詳しいかといわれると、そうでもない。……われわれが、多種の酒類や食事を摂取しているということは、広い守備範囲を持っていることであり、何についてもそれ相応の話はできる。しかし、それは逆にいえば、自分の専門がなく、何ひとつ詳しく語ることが出来ないともいえるだろう。そろそろ新しい日本の飲食文化について語るべき時代ではないかと思う。――本書より
- 前巻
- 次巻
目次
●ライフスタイルに合わせた酒選び
●シャンパン――発泡の溜め息を聞きながら
味と香りのチャート表
●フランスワイン――ブルゴーニュ・ボルドー・ロワール
●イタリア・スペインと新世界のワイン
●テイスティングの考え方
●日本酒――冷酒ブームと純米信仰を再考する
酒の地域差
●多様化した日本のビール
●ウイスキー――一歩先ゆく水割り
書誌情報
紙版
発売日
1998年11月20日
ISBN
9784061494299
判型
新書
価格
定価:726円(本体660円)
通巻番号
1429
ページ数
220ページ
シリーズ
講談社現代新書