
チ-ムの研究
チームノケンキュウセイコウトシッパイノニンゲンガク
- 著: 竹内 靖雄

時代を動かすのは官僚や企業の大組織ではなく、個人が結成したチームだ。ナポレオンや項羽と劉邦の天下取り、革命、反乱から巨人V9まで歴史を変えた事績を検証。
チームとは何か――チームをつくるには単独でも自立できるような人間が集まらなくてはダメで、大した能力も個性もない人間が集まってみても、仕事のできるチームにはならないのである。
必要な員数をそろえるためだけにいるような人間は、個人として活躍することを期待されていないし、また実際に活躍することができない。
これを「集団人間」ということにすれば、自らこの集団人間になることを望んで集団に入り、集団の中でだけ生きようとするのが集団志向主義、あるいは集団依存主義である。
これに対して、チームはこのような集団主義とは別の発想から出てくるものである。
チームができる前に、まず個人がある。1人の個人があるプロジェクトを遂行しようとする。
しかし自分1人ではそれが不可能、ないしは困難である場合には、自分とは異質の能力をもった個人を何人か見つけて分業と協力の関係をつくればうまくいくかもしれない。
そこで個人が集まってチームができるのである。
チームはあくまでも個人主義から出発し、個人主義を超えることを狙ってつくられる。――本書より
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目次
●チームとは何か
チームは集団主義とは無縁
●チームはどのような仕事をなしとげたか
天下取りのチーム
優勝をめざすチーム
革命と反乱のチーム
起業家チーム
●チームのタイプとつくり方
主従関係のチーム
二人三脚チーム
書誌情報
紙版
発売日
1999年03月19日
ISBN
9784061494435
判型
新書
価格
定価:726円(本体660円)
通巻番号
1443
ページ数
222ページ
シリーズ
講談社現代新書