イギリス名宰相物語

イギリス名宰相物語

イギリスメイサイショウモノガタリ

講談社現代新書

賢人、名将、文人、艶福家――世界初の宰相ウォルポールからチャーチルまで、大英帝国を率いたリーダーたちの人間像とは。多彩な逸話、名言でつづる快著。

「名宰相」の条件――一国の首相といっても人間であることには変わりはない。ときには失敗もするだろうし、不覚にも人前で涙を流してひ弱な性格とけなされることもあるかもしれない。……だが、このような「人間くささ」もまた、在任中はともかくとして、のちにはほほえましいエピソードとして語り継がれ、人気を集めていくかもしれないのである。仕事一辺倒のサッチャーさんよりも、ウィットに富んだ雄弁や毒舌、そしていささかユーモラスなその体型、そしてもちろん未曾有の危機に臨んでイギリスを導いたチャーチルが、今もなおイギリスの名宰相として名をとどめている理由の幾分かは、そのような人間的魅力によるのかもしれない。――本書より


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目次

●指導者のあるべき姿
●ウォルポール――平和を貫いた男の現実主義
●ピット――インド帰りの家から生まれた首相たち
●ウェリントン公爵――戦争の英雄から首相へ
●とんでもない国王の離婚騒動
●ディズレイリ――ユダヤ人の首相
●ロスチャイルドとの結びつき
●グラッドストン――娼婦が大好きな精力家
●ロイド・ジョージ――ウェールズが生んだ首相
●チャーチル、そしてその後

書誌情報

紙版

発売日

1999年05月20日

ISBN

9784061494527

判型

新書

価格

定価:726円(本体660円)

通巻番号

1452

ページ数

220ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介