シュタイナー入門

シュタイナー入門

シュタイナーニュウモン

講談社現代新書

学校を問う!神秘を問う!思想を問う!
巨人、待望の入門書

「いのちの神秘の法則性」を説いた思想家シュタイナー。その本質を平明に語り思想史の中で捉えなおす。

シュタイナーの思想に出会う──それは、この思想と出会って間もないころ、1度だけ研究室を訪ねたことのある新田義之先生が語っておられたことでもある。信奉者にならなくてもよいから、その思想に導かれることによってものの見方を広げ、その思想をもって異なる立場と対話を続けてゆくこと。今大切なのは、そうして地道な営みを保障する環境づくりではないか。その後、どの研究会に属するわけでもなく、まったく1人で細々と関心を持ち続けてきたにすぎない私が言うのもおこがましいが、それでも、この小さな本が、そうした環境づくりのために、なにがしかお役に立てはしないか。そうしたことを考えながら、しかし、この本のつとめは、その何歩も手前のところでささやかな地ならし作業をすることである。例えば、「シュタイナー学校」の名前だけは聞くものの、さてシュタイナーとはいったいどういう人物か、そう思っておられる方に、その思想と人物の概略を、情報として提供すること。(中略)できるかぎり手前のところに踏みとどまって、疑問や違和感を共有しながら、その人と思想について語ることにも意味があるのではないか。そう考えたのである。──本書より


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目次

●その学校は歓迎されその思想は敬遠される
●シュタイナー教育の実際──自由ヴァルドルフ学校からの問いかけ
●シュタイナーの生涯
●シュタイナーの基礎理論──「神秘学概論」を手がかりとして
●思想史の中のシュタイナー──思想史的測定の試み
●現代社会の中のシュタイナー──「自分探し」の流れの中で

書誌情報

紙版

発売日

1999年06月18日

ISBN

9784061494589

判型

新書

価格

定価:770円(本体700円)

通巻番号

1458

ページ数

206ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介