
日本海海戦の真実
ニホンカイカイセンノシンジツ
- 著: 野村 實

海戦史上空前の勝利の通説をくつがえす誰も書けなかった「丁字戦法」の真相!
東郷平八郎は奇跡的勝利の真の立役者だったか。海軍極秘資料に基づき、その意外な真相に迫る。
日本海海戦の勝因――世界中が驚いた連合艦隊の完勝には、ふたつの重要なポイントがあった。つまり、杳として行方がつかめないバルチック艦隊の通過コースを的確に予測し迎撃できたこと、そして「誰もが予期しなかった」緒戦における敵前大回頭である。日本海海戦の勝因については、ほかにもさまざまな要素がからんでいるのだが、このふたつのポイントで成功したことが「アドミラル・トウゴウ」の名を世界に知らしめ、「日本海軍が生んだ天才」秋山真之の知謀を称揚することになったと言ってよいだろう。しかし、日本海海戦の舞台裏については、……まったく別の真実が存在する。――本書より
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目次
●闇に埋もれた「極秘戦史」
●幸運な男・東郷
●バルチック艦隊、極東へ
●待ち受ける連合艦隊の動揺
●密封命令の謎
●ロジェストウェンスキーの失策
●バルチック艦隊の敗走
●丁字戦法の採用者
●世界を駆けめぐった「日本勝利」
●司令官・参謀たちのその後
書誌情報
紙版
発売日
1999年07月19日
ISBN
9784061494619
判型
新書
価格
定価:770円(本体700円)
通巻番号
1461
ページ数
230ページ
シリーズ
講談社現代新書