メディア資本主義

メディア資本主義

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講談社現代新書

変わる日本経済の最前線!

銀行の統合再編、証券界の「10月革命」……現代経済社会の大変換にどう対応する?その基盤で進行しているデジタル情報革命の実態と公正なシステムを構築する方策を平易に説く。

電子マネーと銀行――電子マネーは百円とか千円といった現金の表す情報をデジタル信号に変えてICカードやパソコンに蓄積し、ネットワークなどを通じて取引の当事者間で即座にやりとりでき、決済がその場で完了する新しい支払手段だが、現状では、電子マネーが今後どんなに普及しても「銀行が消える日」は来ない。なぜなら銀行とは、その性質上、預金を取り扱う金融機関にほかならないからだ。……電子マネーが現金をなんら裏付けに持っていなければ、貨幣としての機能を果たせるはずもない。……言い換えれば、電子マネーというのは既存の貨幣(預金)すなわち価値を前提として、それを電子情報としてICカードまたはインターネット上に取り込むことによって初めて生み出されるものである。――本書より


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目次

●証券取引所の立会場が消えた
拡大するインターネット取引
●パソコンが銀行になる
ホームバンキングによる新マネー戦略
●グローバル・メディアによる市場支配
情報ベンダーの登場
●職場を変える情報テクノロジー
人間重視のシステムに
●メディア資本主義時代の環境整備
メディアリテラシーの重要性

書誌情報

紙版

発売日

1999年10月20日

ISBN

9784061494756

判型

新書

価格

定価:704円(本体640円)

通巻番号

1475

ページ数

190ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介