
介護保険・何がどう変わるか
カイゴホケン・ナニガドウカワルカ
- 著: 春山 満

公的介護保険の「落とし穴」とは何か。「老い」をどう支えるか──。実体験から語る「介護の心得」。
介護の心得──大きな難病という爆弾を抱えて、要介護の身になって知ったあたりまえの幸せは、いまの私にとって最もいとおしく、ささやかだけれど、いちばん大切にしたいものです。老いを迎えたなかで訪れる「グッド・タイム」をいかに過ごすか、そして、それをいかに有意義なものとして継続させるか、私はいま、その実現に向かって必死にもがいている最中です。おそらく世の中の老いを迎えた多くの方々も、失ってはじめて知る幸せを身に沁みて感じながら、「グッド・タイム」を有意義なものとして過ごしたいという願望をだれもが持っているように思います。ただ、本来ならその実現をサポートするべき医療や福祉が、その役割をまったく果たしていないというのが日本の現状だと、私は自分の体験から実感しているのです。──本書より
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目次
●在宅介護の「底なし沼の恐怖」
●医療と福祉はタダではない
●公的介護保険の真の狙い
●ケアマネージャーを疑おう
●血税で老いを支えるデンマークの覚悟
●「自己責任」で老後を守るアメリカの覚悟
●痴呆介護はどう解決していくべきか
●死ぬまでの「連携」の時代
●介護保険を上手に活用する5つのポイント
●老後をグッド・タイムにするために
書誌情報
紙版
発売日
1999年12月20日
ISBN
9784061494848
判型
新書
価格
定価:748円(本体680円)
通巻番号
1484
ページ数
232ページ
シリーズ
講談社現代新書