セルフコントロールの心理学

セルフコントロールの心理学

セルフコントロールノシンリガク

講談社現代新書

悩み克服や目標達成のために心身をどう整えたらよいのか。思考、意識、イメージのはたらきをふまえつつ望ましい自己を実現するプロセスを考察。

下手な人──セルフコントロールの下手な人は、客観的には非常に限定された状況での失敗の繰り返しを、過度に一般化して解釈することが多く、そのために芳しくない自動化した反応もどんどん拡大していく。そしてこのような人は、たとえ成功を繰り返した場合でも、それを非常に幸運な特殊な状況として、過度に狭く解釈するために、望ましい自動化がなかなか起こらない。なるべく目的が達成しやすいように、状況を特定したいところである。しかし状況の特定は一定の思考であり、そのパターンは自動化する。もし状況の特定の仕方が望ましくなく、それを修正しようとするのであれば、多くの場合、反復練習によってその自動化のパターンを変える必要がある。──本書より


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目次

●セルフコントロールとは
●セルフコントロールの手続き
達成の可能性と有効性
●セルフコントロールの基本戦略
リハーサルと想起・予期
●セルフコントロールと思考
状況の特定と思考
●セルフコントロールの対象
心の空間
●意識と無意識

書誌情報

紙版

発売日

2000年03月14日

ISBN

9784061494947

判型

新書

価格

定価:726円(本体660円)

通巻番号

1494

ページ数

224ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介