日本の遊園地

日本の遊園地

ニホンノユウエンチ

講談社現代新書

東の浅草「花やしき」から西の「宝塚」「甲子園」まで懐かしいヴィジュアル資料満載!!

「メリーゴーラウンド」や「飛行塔」の起源は?人々に愛され続けてきた「遊園地」は、時代とともにどう変容したのか。

海を渡った回転木馬――フーゴ・ハッセの仕事では、1970年に完成させた「エルドラド」が知られている。異なるスピードで回転する三重のプラットフォームがあり、二四体の木馬や六体の豚、そしてゴンドラや「おとぎの馬車」がすえおかれた。……頂上には天使が飛び、正面には女神がいる。さらに戦士や獅子、竜といった動物などの彫り物が配置されていた。この「エルドラド」は、ドイツの祭礼で人気を博したのち、1911年にはアメリカに渡りコニーアイランド内の遊園地「スティプル・チェイス」に飾られた。さらに1971年になって、転売がなされて東京の「としまえん」に移された。「アール・ヌーボーの精華」とでも称すべき遊戯機械の逸品は、大西洋を、そして太平洋を渡ったのだ。――本書より


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目次

はじめに
第1章 遊園地の誕生──公園から遊園へ
第2章 盛り場と博覧会場
第3章 民衆娯楽と郊外開発
第4章 機械職人たちの時代
第5章 戦後復興とテーマパークの時代
第6章 都市とエンターテインメント・ビジネス
第7章 遊園地は何を生みだすか
おわりに

書誌情報

紙版

発売日

2000年09月20日

ISBN

9784061495203

判型

新書

価格

定価:726円(本体660円)

通巻番号

1520

ページ数

224ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介