日本破綻―デフレと財政インフレを断て

日本破綻―デフレと財政インフレを断て

ニッポンハタンデフレトザイセイインフレヲタテ

講談社現代新書

〈緊急提言〉まずデフレを止めよ!
このまま放置すれば構造改革は失敗、不良債権は急増し、銀行、生保の破綻が続出、制御不能のインフレが起こる――日本の金融システムを精査した気鋭の学者による緊急提言。

デフレ阻止へ舵を切れ――小泉純一郎首相の掲げる構造改革、すなわち不良債権処理、財政の全面的な見直しと赤字の削減、政府系金融機関などの特殊法人民営化と補助金の撤廃は、いずれも欠くことのできない政策であり、筆者も全面的に賛成である。しかしデフレを放置すれば、すべてが水泡に帰する。その理由は、日本の国家財政の破綻と財政インフレである。1930年代の世界を振り返れば、デフレとインフレという2つの恐怖があった。デフレによる倒産と失業、財政赤字の拡大による財政破綻とインフレである。日本はいま、この2つのリスクに直面している。デフレを早期に断たないと財政破綻によるインフレリスクが急速に高まる。本書はそのメカニズムをわかりやすく説明すると同時に、それに対する具体的な政策対応を提言することを企図した緊急出版である。――(本書より)


  • 前巻
  • 次巻

目次

第1章 デフレの恐怖
第2章 デフレ下で不良債権問題は解決できない
第3章 デフレを放置すれば日本は破綻する
第4章 デフレ脱出への処方箋

書誌情報

紙版

発売日

2001年12月20日

ISBN

9784061495838

判型

新書

価格

定価:726円(本体660円)

通巻番号

1583

ページ数

184ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介