大学はどこへ行く

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大学はどこへ行く

ダイガクハドコヘイク

講談社現代新書

大学選別の時代が始まった!!日本の大学は生まれ変われるか?
「学力低下」から独立行政法人化まで、一橋大学長が語り尽くす「大学改革の行方」。

護送船団方式からの訣別――宇宙大爆発を意味するビッグバンが、国立大学の改革を引き金に日本の大学にも同じように生じたと考えるべきであろう。大学間の競争と選別を軸とする変革の時代、つまり大学ビッグバンの時代を迎えたのである。国立大学はこれまで、長いこと政府・文部科学省によって庇護されてきた。強い規制の下に置かれているとはいえ、経営上さしたる問題もなく多少の不自由さはあっても概して温かく保護されてきたといってよい。現在99ある国立大学は、いわば文部科学省の護送船団方式による大学行政にどっぷり浸かり、そのオンブにダッコの境遇にすっかり慣れ親しんできた。「入口」の入試で学生を選抜するが、あとはさしたる教育もせず安易に「出口」から卒業生を送り出すスタイルを踏襲してきた。大学のレジャーランド化が指摘されてから久しい時が経つ。このような護送船団方式の下での大学の現状が、もはや存続することは不可能であろう。――本書より


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目次

●大学競争・選別の時代
大学入試の情報開示
●大学教育のあり方を問う
●世界の大学改革と学生――国際化の流れの中で
●独法化(国立大学法人化)とは何か――その沿革と課題
●国立大学法人化を大学改革の梃子に
●四大学連合の目指すもの――その狙いと仕組み
●大学キャンパスあれこれ
●グローバル・リテラシー
●実りある学生生活のために
(抜粋)

書誌情報

紙版

発売日

2002年02月20日

ISBN

9784061495906

判型

新書

価格

定価:726円(本体660円)

通巻番号

1590

ページ数

200ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介

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