最新・アメリカの軍事力

最新・アメリカの軍事力

サイシン・アメリカノグンジリョクヘンボウスルコクボウセンリャクトヘイキシステム

講談社現代新書

地下軍事施設をどう攻撃するか。テロ対策は万全か。
宇宙空間を支配する計画・とは。偵察・管理能力を高める方策は――。
急ピッチで進む米軍の改編を検証する。

21世紀の米軍――W・ブッシュ政権はクリントン政権後期時代のペースを上回る国防予算増額計画を発表、21世紀の任務に対応できるように米軍を改編する「トランスフォーメーション」の推進や、米本土の弾道ミサイル防衛計画を加速・強化するなどの新国防政策を次々と打ち出していったが、その政策が具体化し始めようとしていた2001年9月11日、ニューヨークとワシントンDCにおける、いわゆる同時多発テロ事件が発生した。この日を境に、米国は(そして世界も)大きく変わったといわれる。特に安全保障では180度に近い転換が生まれている。米本土防衛「ホームランド・ディフェンス」の重視である。効率を求める米軍の戦略は、また海外における米軍部隊の常駐を少なくする代わりに、常に短時間で展開できる態勢を確保しておくという政策を促すであろう。好むと好まざるとにかかわらず、米国の軍事戦略は世界のあらゆる国、地域、人々に大きな影響を与える。今、21世紀の米軍は、その役割と姿を大きく変えようとしている。――(本書より)


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目次

●ホームランド・ディフェンス
●非対称型の戦い――サイバーテロと生物・化学テロ
結局は核爆弾しかない?
●新しい核戦略と弾道ミサイル防衛
●米軍トランスフォーメーション
米海軍の新戦略が実行されたアフガニスタン空爆
●情報システムと宇宙空間支配力
情報機関改編
●海外アクセスの増大と日本
米海兵隊の将来と沖縄の基地
(抜粋)

書誌情報

紙版

発売日

2002年03月19日

ISBN

9784061495944

判型

新書

価格

定価:814円(本体740円)

通巻番号

1594

ページ数

296ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介